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【質問&回答例つき】内定を勝ち取る転職面接の自己PRの内容・話し方・アピール方法のすべて

【質問&回答例つき】内定を勝ち取る転職面接の自己PRの内容・話し方・アピール方法のすべて

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「転職面接の自己PRって何を話せばいい? どんなことを質問されるの?」

「その場の雰囲気にのまれて、自己PRがうまくいくか不安…」

「面接時の自己PRのせいで転職を失敗したくない!」

転職活動をしている人にとって、転職面接はひとつの大きな山場ですよね。緊張してしまってうまく話せるか不安……という人も多いのではないでしょうか。

転職面接では、自分がこれまでしてきた仕事の成果や、転職後に会社のために何ができるか、つまり自己PRがとても重要になってきます。限られた時間内でどれだけ自分をアピールできるかが、転職を成功させる大きなカギといえるでしょう。

そこで今回は、転職面接での自己PR方法について具体例をまじえて詳しくお伝えします。

この記事はこんな役に立つ!

  • 転職面接で、あなたの良いところが面接官に伝わる自己PR方法がわかる
  • 面接官に好印象を与える話し方や仕草ができるようになる
  • 事前にシミュレーションしておくことで、落ち着いて転職面接に臨み、納得がいく自己PRや受け答えができる
転職arts編集部
「人前で話すのが苦手だから、自己PRが心配」という人も安心してくださいね。この記事を読んで自己PRの目的を理解し、面接官の心に響くような内容・話し方をすれば、きっと想いは伝わるはず!
転職arts編集部
面接での自己PRの具体的な回答例が知りたい場合は、まずこちらから読んでみてください。

この記事の要点まとめ!

  • 自己PRは一方的なアピールではなく、あなたが企業側のニーズに合った人材であることをプレゼンテーションする絶好の機会
  • 企業側が知りたいポイント3つを抑えておこう
  • 事前に質問&回答例を見てシミュレーションしておくと◎
  • 面接では、身だしなみ・アイコンタクト・話し方の抑揚も重要

記事制作

  • 転職arts編集部
  • 編集者
転職arts編集部は現役キャリアコンサルタントなど計10名によるメディア制作チームです。多くの求職者の相談に乗ってきた経験だけでなく、自身の転職経験も踏まえて、ユーザーの立場に寄り添ったコンテンツを目指して日々努力しています。
記事制作においては人材業界のプロフェッショナルとして徹底した検証・エビデンスの掘り下げを行い、中立性・納得感の高い情報を提供することをモットーとしています。

転職面接の自己PRは「企業側」と「あなた」がマッチするかどうかを見極めるもの

自己PRで何を話すべきかを考える前に、まずは転職面接における自己PRの意味を理解しておきましょう。

企業側に自分がどんなスキルを持っているか、これまでの会社での功績などを熱く語りたくなりますが、やみくもにアピールするのでは逆効果になる場合があります。

転職面接の自己PRは「企業側」と「あなた」がマッチするかどうかを見極めるもの

転職面接での自己PRは、自分の良い部分・強みを一方的にアピールするのではなく、企業側が求めている人材に、いかに自分がマッチしているかをプレゼンテーションする場と捉えるとよいでしょう。

ほんの少しの考え方の違いですが、企業側にとってあなたが「会社にとって戦力になるか」、すなわち「入社して欲しい人材かどうか」という大きな判断材料になるのです。

自己PRと自己紹介の違い

「自己PRと自己紹介ってどう違うの?」

転職面接では、自己PRのほかにもいろいろなことを質問されます。そのひとつが「自己紹介」です。

自己PRと自己紹介は、似ているようで目的が異なります。気合いを入れて自己紹介をした後に、「では自己PRをお願いします」と言われて、何を話せば良いのか焦ってしまうケースも少なくないので、2つの違いを確認しておきましょう。

なお、一般的な面接の流れがこちらです。

一般的な転職面接の流れ

②と③が前後するなど順番が入れ替わる場合もありますが、事前に大体の流れを頭に入れておくと落ち着いて面接に臨めますよ。

自己紹介:あなたの人物像を簡単に伝えるもの

自己紹介で話す内容は、あなた自身を知ってもらうための簡単な情報です。

「〇〇(名前)と申します。前職では法人向けの保険営業に携わっておりました。業務上必要な資格を取得しているうちに、保険から金融、投資へと興味がどんどんと広がり、ファイナンシャルプランナーの資格であるFP技能士2級まで合格しました。現在1級取得に向けて勉強中です。今持っている知識を御社の営業部門で活かしたいと応募いたしました。どうぞよろしくお願いいたします」

といったように、名前・前職の仕事内容(簡単に)・得意分野などを手短に話します。大まかに、あなたという人物がどんな人なのかを伝えるためのものと捉えるとよいでしょう。

自己PR:あなたの強みが企業側のニーズにマッチしていることを伝えるもの

一方、自己PRはあなたの強みやこれまでの経験が企業側にとってどれだけプラスになるかを具体的にアピールする場です。仕事に対してどのように取り組んできたか、そしてそれが今後会社でどのように活かせるかを伝えましょう。

たとえば

  • あなたの長所と短所を教えてください
  • これまでの仕事で経験した大きなミスがあれば、教えてください

といったような質問をされることが多いので、それに対する回答の中に自分のアピールポイントを盛り込みます。

今回の求人で企業側がどんな人材を求めているか、そのために企業側が知りたい情報をうまく話せると、相手のニーズに自分がいかにマッチしているかをうまくアピールできるでしょう。

転職arts編集部
このように、転職面接時における自己PRは内定を得るために欠かせない重要なものです。企業側が知りたいポイントについては、次の章で詳しく確認していきます!

自己PRで企業側が知りたい3つのポイント

自己PRで企業側が知りたい3つのポイント

漠然と「自己PRをしよう」と考えても、何を話せばよいのか難しいですよね。そこで、企業側が転職面接の自己PRで知りたいポイントをおさえておきましょう。

いろいろな考え方がありますが、今回は3つのポイントに絞って分析していきます。

「過去」「現在」「未来」の観点から考える

大きくわけると、「過去」「現在」「未来」の観点から考えることができます。順に詳しく見ていきましょう。

過去:会社が求めるスキル・経験を持っているか

ひとつめは、【過去】のポイント。これまでの会社で培ってきたスキル、経験してきた内容を聞くことで、面接官はあなたが自社にとって即戦力になるかどうかを判断しています。

そのため、前職での経験をそのまま話すだけでなく、入社後にその会社や職種でどのように活かせるスキルなのかまで説明できると良いでしょう。

現在:なぜその会社に転職したいか・社風に合っているか

ふたつめは、【現在】。なぜ転職したいのか、どうして自社を希望しているのかは、面接官が知りたい大きなポイントです。

転職理由には、前職での不満があって当然です。けれども、不満を抱えているだけでは、転職しても同じことの繰り返しになってしまう可能性がありますよね。

不満というネガティブな感情を、どのようにこの会社でポジティブな感情に変えていけるのか。そして、数ある企業の中でも、なぜ自社を選んだかも、内定を左右する大きな情報です。入社後ほかの社員と馴染めるかなど、社風に合っているかも、面接官はチェックしています。

未来:入社後の展望・その会社でチャレンジしたいこと

最後のポイントは、【未来】。入社後に、その会社でどんなことにチャレンジできるか、どんな形でキャリアを貢献できるかを面接官に具体的にイメージしてもらえるような自己PRを意識しましょう。

これら3つのポイントをおさえた自己PRができれば、内定はぐっと近づきます!

実際に自己PRのシーンをシミュレーションしてみよう

実際に自己PRのシーンをシミュレーションしてみよう

それでは実際に、転職面接での自己PRをどう組み立てるか、シミュレーションしてみましょう。

まずは企業分析を細かくしたうえで、自分の経歴や強み、これまでの仕事でのエピソードなどをアピール内容に盛り込めるよう、一度客観的に眺めながら整理しておくといいですね。

転職arts編集部
面接に臨む前にこちらのワークシートに記入し、客観的に企業分析・自己分析をしておくと、実際の自己PR時に役立ちますよ。

自己PR作成ワークシート

ワークシートのダウンロードはこちらから

ワークシートの記入例はこちらから

1.アピールポイント(自分の強み)

自分の長所を明確に伝えて、相手に興味を持ってもらうことが第一段階です。「そんな素晴らしい能力があるのか! これはぜひ会社として欲しい!」といったように、必要な人材であることを伝えることを目的とします。

ただし、どんなに高いスキルがあることをアピールしても、企業側が求める能力でなければ意味がありません。単なる自慢にならないことが大切です。

2.具体的なエピソード

1で話した自分の強みを裏付けるエピソードを話しましょう。内容が具体的なほど、1の説得力が増します。

可能であれば、単にエピソードを語るのだけでなく、それを成し遂げるために困った点や苦労したことなど、あえてマイナスなことも盛り込んでみましょう。弱みも包み隠さず話すことで、誠実な人柄ということが伝わり、信頼を得やすくなります。

3.入社後にどう活かせるか

最後に、3つのポイントの中で一番重要な点が「1を入社後にどう活かせるか」です。自分が採用されたら、実際にその会社でどのように強みを活かせるのかを伝えましょう。

なお、2でマイナスなことを話した場合は、その弱点をどのように克服し、会社に貢献できるプラス要素にできるかをアピールできると、なにより大きな強みとなります。

注意点:自分の強みが「押し売り」にならないよう注意する

ここまで繰り返しお伝えしてきましたが、いくら自分のアピールポイントを切々と訴えても、相手(企業側)にとって必要のない強みであれば、残念ながら内定にはつながりません。

事前の企業リサーチで相手が求めている人材がハッキリしている場合は、その人材に自分がマッチしていることを伝えられるような自己PRを心がけましょう。

ただし、企業側が欲している人材・社員像がわからない場合も当然ありますよね。もしかしたら、面接官自身もどんな人材が欲しいのかハッキリしていないことだってあり得ます。そんなときは、自己PRの前に面接官に質問してみるのも一つの手です。

たとえば、「御社は今年新しいプロジェクトをはじめるとHPで拝見しましたが、やはりマネジメント能力が高い人材が求められているのでしょうか?」と質問してみます。

「そうですね、プロジェクトを引っ張っていけるようなリーダーシップがある人材が必要ですし、そのためのさまざまな社員研修もおこなっています」といった具合に、面接官の回答から「こんな人材がほしい」ということが推測できればしめたもの。

その人物像にピッタリの自分の強みを話すことができれば、最強の自己PRになります。

転職arts編集部
ただし、自己PRの前に「質問できる時間やタイミング」がある前提になります。焦って質問するのは逆効果なので注意してくださいね。

少し高度なテクニックだと感じるかもしれませんが、あくまでも一方的に自己のセールスポイントをアピールするのではなく、相手のニーズに合わせて自分の強みをアピールすることが、内定に近づく自己PRのテクニックなのです。

【例文つき】実践で活用できる! 自己PR時の回答例

【例文つき】実践で活用できる! 自己PR時の回答例

「自己PRのポイントや振り返り方は分かったけど、具体的にどう話せばいいのかわからない……」

安心してください、ここからはいよいよ実践編です。

転職面接の自己PRとひと言でいっても、置かれている状況によって内容は異なります。この章では、一般的な転職(前職と同じ分野・職種への転職)、まったくの未経験分野への転職、管理職の立場での転職の3つのパターンごとに回答例をご紹介します。事前の心構えに役立ててくださいね。

ここで紹介するPR例を、自分のキャリアや職務経験に置き換えてカスタマイズしてみましょう!

転職arts編集部
ポイントは自分の話す内容を一言一句暗記しないこと。この通りに話そうと意気込んでしまうと、抑揚がなく聞き取りづらくなります。キーワードだけを覚えて、あとはその場の流れに任せましょう!

質問例(1)自己PRをお願いします。

質問例(1)自己PRをお願いします。

ポイント:1~3分間ほどで自由に自己PRを述べる場合は、自分のペースで話せるので比較的内容を準備しやすいでしょう。一番の自分の強みが伝えられるように、具体的なエピソードをいくつか思い出しておくといいですね。

回答

一般的な転職の場合

私の強みは、徹底した顧客ニーズのリサーチです。前職では、食品メーカーにて販売促進の業務に携わっておりました。商品を扱ってもらっている店舗へのアンケートは以前より行っていましたが、ユーザー目線での声がなかなか届いてこないという問題点がありました。そこで、これまで手つかずだったSNSの運用を始めることを提案しました。Twitterでの企業アカウントを取得し、いわゆる「中の人」としてユーザーと直接コミュニケーションをはかることで、課題だった顧客ニーズをダイレクトで集めることができるようになりました。開設当初は勝手がわからず、苦戦もしましたが、他社の企業アカウントを運営している方にアドバイスをもらって試行錯誤した結果、フォロワー数は1年半で1万人を達成、現在ではSNSを通して、新商品の商品開発もおこなえる仕組み作りに成功しました。御社に入社した暁には、SNSを含むさまざまなアプローチを積極的に行い、より広く深い顧客ニーズの分析を進めていきたいと考えております。

未経験転職の場合

私が得意とすることは、データ分析です。現在の職場では、企業向けにPC用ソフトの販売業務を行っております。PCソフトは、使っているうちに不具合が生じたり、バージョンアップする必要があったりと、一度売ったら終わりではなく、半永久的にサポート業務にあたります。そこで、いま相手企業がどのような状況で、どのようなソフトが必要なのかを把握するために、公開できる範囲での年間売上推移データを先方担当者からいただいて、私なりに相手企業の顧客ニーズを分析、より売上をアップさせるための具体的な提案を続けています。その結果、ここ3年間は前年度比110%の売上増を維持しております。今回御社が募集している業務に関しては未経験ですが、得意としているデータ分析を通じて、新規顧客獲得や売上増に繋げられればと思っております。

管理職転職の場合

現職では、5年前から営業部門のグループマネージャーとして、部下10人のマネジメントを行っております。社内の中では比較的グループの人数が多く、子育て中で時短勤務の女性も数名いるため、日々の業務進行状況を確認する手段としてタスク管理アプリを導入しました。その結果、全員が顔を合わせる会議の数を減らすことができ、効率よく業務が進んでいると実感しています。また、営業同行も積極的に行い、交渉する際の顧客アプローチを直に見て学んでもらうことで、新入社員でも即戦力になれるような指導を心がけています。結果、四半期ごとの目標数字を常に5%超で達成できていることは、私の誇りです。御社でも、使えると思ったら常に新たなツールを取り入れながら、同時に泥臭いといわれるような営業姿勢も見せて、部下各々の強みを見極め、マネジメントしていきたいと思っております。

質問例(2)あなたの長所と短所を教えてください。

質問例(2)あなたの長所と短所を教えてください。

ポイント:この質問で重要となるのは、短所をどう伝えるかです。ウィークポイントも隠さず話すことで、自分を客観視できる人間であることが伝わります。同時に、短所をどのように克服できるか、つまり短所を長所に転換してビジネスに活かしていけるかが伝えられると、面接官に対して好印象を与えられるでしょう。

回答

一般的な転職の場合

私の長所は、顧客に対してわかりやすいプレゼンを行うことです。どうしても専門用語が多くなってしまい、商談の内容が難しくなりがちですが、初めてのお客様は特に、できるだけ噛み砕いた表現を使ってわかりやすく説明することを心がけています。おかげさまで、「これまでいくつも営業を受けてきたけれど、あなたの説明が一番わかりやすかった」と契約に結びつくケースが多数ありました。一方短所はというと、話が長くなりがちという点でしょうか。相手に伝わる商談を意識するあまり、たとえ話などが多くなってしまって、結果商談の時間が予定よりオーバーすることも少なくありません。多くの場合は、雑談含めてお客様に楽しんでもらえているようですが、相手の状況を見ながら、時間厳守で話を切り上げるスキルも身につけたいと思っております。

未経験転職の場合

私の長所は、現場をうまくおさめるためのスムーズな調整をすることです。前職では広告代理店に勤務しており、広告主であるクライアントと、広告を出す雑誌の出版社、そして広告を制作する社内のクリエイティブ部門との間に立って仕事をしていました。広告を出すにあたって、納期は必須です。明確なリミットがある中で、よりクオリティの高い広告を作成し、各担当者が納得の行く形で進行していくこと。このことを常に意識して業務を進めていました。時には、クライアント側の事情で商品の販売が延期になったり、雑誌の発売日が変更になったりと、お互いが希望するスケジュールから逸れてしまうこともありましたが、どこか一社だけが不利益を被らないように、業務に携わるすべての人がWin-Winになるような策を講じて提案してきました。そんな姿勢を見て、人によっては私のことを八方美人だと感じることもあるようです。その点は、短所と言えるかもしれません。けれども、揉めそうな現場をなんとか円滑に収められるようにするのは、職種が異なる御社でも活かせる強みだと思っております。

管理職転職の場合

私の長所は、人をやる気にさせることです。現職では15人の部下を抱えていますが、一人ひとり性格も違いますし、日々のテンションも違います。チームとして同じ目標に向かい、達成していくためには、各人のモチベーションの維持が必須だと考えます。そのため、毎日数分ではありますが、お互いの業務の進捗状況を報告する時間を設け、何か少しでも状況が向上していれば、手放しで褒めます。特に意識しているのは、結果だけを褒めるのではなく、そのプロセスを褒めるという点です。さらに、個別での相談の時間もできるだけ作っています。人によっては直接面談するのが良い場合と、メールやチャットなどでアドバイスをしたほうが響く場合がありますので、そのあたりも見極めながら、マネジメントを進めています。一人ひとりの意見や思いを聞いて尊重するがあまり、少々人の意見に流されやすいという短所もありますが……核となるチームの目標や姿勢だけはぶれないように気をつけているつもりです。今後も、自分のプロジェクトに携わるメンバーのモチベーションを高めながら、良い結果を生み出していきたいと思っております。

質問例(3)これまでの仕事で経験した大きなミスがあれば、教えてください。

質問例(3)これまでの仕事で経験した大きなミスがあれば、教えてください。

ポイント:失敗談を素直に話すと、能力がないと思われないか不安な人もいるかもしれませんが、この質問で面接官が知りたいのは「ミスをしたときの対応力」です。

仕事をしていれば、何かしらのミスは当然起こります。むしろ、失敗がない人の方が、本当かどうか疑われるかもしれません。失敗をした事実とともに、その後どのように対処してミスを乗り越えたのかを詳細まで伝えられると、適応能力やリスク管理能力が備わっていると評価されるでしょう。

回答

一般的な転職の場合

前職で入社して間もない頃、大口注文をしてくださっている常連のお客様からクレームを受けました。そのとき、すぐに上司に報告すればよかったのですが、自分だけでなんとかおさめようと同じチームのメンバー誰にも報告せず、一人で謝罪に出向いてしまいました。ところが、これまでの取引の経緯や暗黙のルールとなっていた事柄を知らなかったため、謝罪のポイントがずれており、かえって相手先を怒らせる事態へと発展してしまいました。このときの苦い経験を経て、成功も失敗も必ず上司やチームに報告すること、ホウレンソウの大切さを痛感し、以降は情報共有を第一に考えて仕事を進めるようにしています。プロジェクトの進捗状況をチームで把握することで、急に誰かが休まざるを得なくなった際も業務が滞ることがなくなったという副産物も得られました。

未経験転職の場合

前職で営業チームにいたとき、以前に一度打ち合わせをした取引先相手の方の顔と名前を失念してしまい、再び名刺を渡すという失礼な失敗を犯してしまいました。幸い、相手の方は笑い飛ばしてくださいましたが、それ以来、一度でも会った方の顔と名前をしっかり覚えるように強く意識しています。記憶力をアップさせるセミナーなどにも参加して、顔と名前を覚えるコツも身につけました。さらに、仕事上お付き合いのある方と接するときは、必ず相手の名前を呼んでから会話をはじめるように心がけています。そうすることで、自分の中でも名前を確認して記憶に刻むことができますし、名前を呼ばれた相手の方もうれしそうに見え、コミュニケーションが円滑に進んでいることを実感しています。これは営業職以外でも使えるテクニックであると思うので、今後も意識していきたいです。

管理職転職の場合

以前、合計20名のチームをとりまとめていたことがあります。その際、一人の社員と突然連絡が取れなくなるという事態が起こりました。その社員は非常にスキルが高く作業効率も良いので、プロジェクトのメンバーも頼ってしまっていたようで、いつの間にかキャパシティを超えた仕事量になってしまっていたのです。私は、もっと早い段階で彼の異変に気づき、ケアできていたら…と激しく後悔しました。結果、少しの期間休養をとってもらうことで、再びプロジェクトに参加してもらうことができました。以降は同じようなことが起こらないよう、部下の日々の様子、細かな変化やサインに気づけるようなコミュニケーションを意識しています。そして、一人ひとりと閲する時間を意識的に増やし、何か困ったらいつでも相談してもらえるような、風通しの良い環境つくりに努めています。

質問例(4)当社があなたを採用するメリットはなんですか?

質問例(4)当社があなたを採用するメリットはなんですか?

ポイント:この質問こそ、自分の強みを伝えるとともに、いかに企業研究をしてきたかが明らかになる質問です。企業が求める人材に自分がマッチしていることをアピールできるような内容を準備し、自信を持って話せるようにしておきましょう。

回答

一般的な転職の場合

発想の転換をすることが私の得意とすることです。現職では家電のデザイン・販売に携わっていますが、現在の主要ユーザー層以外の顧客を増やすために、商品の意外な使用法を開発したり、パッケージを工夫したりして、商品の機能はそのままに、新しい顧客層に対してアピールする方法を常に考え実践しています。御社のホームページを拝見しましたが、いま○○が独身男性に大変好評だと感じました。けれども○○の機能は、おそらく子どもを抱えた主婦層にも受けるものだと思うのです。そこで、女性が好みそうなパッケージ、もしくは商品名を少し変えて販売することで、○○のファンをさらに増やしていけるのではと狙っております。このように、御社製品をより多くの人に知ってもらい、顧客を増やすための発想の転換・商品開発を提案し、売上増に貢献していきたいです。

未経験転職の場合

私はこれまで化粧品メーカーで、女性向けの商品開発を担当してきました。そのため、各世代の女性ニーズを知り尽くしていると自負しております。今回、開発部門から営業部門への転職希望ということでジャンルは異なりますが、募集要項にて御社の新商品を女性向けに販売していきたいということを知り、これはまさに私が得意とする知識と経験が役立つのではと感じ、応募いたしました。これまで培ってきた女性向け商品開発のノウハウを余すところなく利用しつつ、さらに新しい情報を得るためにSNSの導入をご提案したいと思っております。御社のTwitter、Facebookは拝見しておりますが、Instagramのアカウントはまだないようですので、今後新たにInstagramを使って、女性たちに向けたアプローチができればと考えております。

管理職転職の場合

私はこの10年間、メーカーの宣伝広報室に勤務してまいりました。自社のリリースを作成して発信するのはもちろんですが、新聞社・雑誌社・テレビ局などとのコネクションを作り、各担当者と一緒になって宣伝方法を編み出してきました。最近話題になった、○○を取り扱った△△新聞一面広告も、私が企画から手掛けたものです。商品をいかに世間に認知してもらえるかを常に考え、これまでにない宣伝方法にチャレンジしてきたつもりです。自分が部下を持つような立場になってからは、相手先との折衝も進めやすくなりました。御社でも、各媒体とのつながりを活かしながら、世間で話題になるような宣伝広報に取り組んでいきたいと思っております。まだまだ頭は固くないと自負しておりますが、マネジメントにも関われるのならば、若い世代の意見をどんどん聞き入れて、斬新な企画立案をしていきたいです。
転職arts編集部
さまざまなパターンの回答例をご紹介しました。業種やエピソードをあなた自身のものと置き換えて、ぜひ実践に役立ててもらえたらうれしいです!

転職面接時に意識したい行動

転職面接時に意識したい行動

せっかく準備した自己PRも、話し方や態度ひとつで相手に伝わらないことがあります。今一度、最低限心がけたい面接時の行動を確認しておきましょう。

清潔感のある身だしなみは最低限のマナー

面接官は、想像以上に細かい部分まで見ているもの。「清潔感」だけは必ず意識しておきましょう。シャツやスーツのシワ、糸のほつれ、ボタンがとれている、寝癖やビジネスの場にふさわしくない髪型、ノーメイクや過剰なメイクなども第一印象を左右するポイントです。

また、意外に盲点なのが靴の汚れ。面接時は椅子に座って行うため、普段よりも靴に目が行くものです。前日までに磨いておくひと手間はかけておいて損はないですよ。

適度に面接官の目を見てアイコンタクトを

話すときは相手の目を見る。これは、コミュニケーションをはかるうえでの基本ですよね。とはいえ、あまりにらみつけるようにするにも印象が良くないので、適度に目をそらすことも大切です。

また、自分が話しているときだけでなく、相手の話を聞いているときもアイコンタクトをとることで、「あなたの話を聞いています」という真剣な姿勢が伝わり、好印象を与えられます。

特に伝えたい内容は、ゆっくりハッキリ話す

緊張するとつい早口になってしまいがちですが、特に相手にアピールしたい内容は、少しゆっくり、ハッキリと話しましょう。最初から最後まで同じテンポで話すよりも、面接官の頭に残りやすいためです。

面接前に、家族や友人相手に話す練習をしておくといいですね。

まとめ:事前のシミュレーションと自己分析が内定を左右する!

今回は、転職面接での自己PRについてお伝えしました。具体的なイメージは沸いてきたでしょうか?

事前に何パターンもシミュレーションをしておくこと、そして自分の強み・企業が求めている人材をハッキリさせておくことで、どんな質問がきても落ち着いて答えられるはずですよ。

転職arts編集部
最後に、この記事のポイントをまとめます!

この記事の要点おさらい!

  • 自己PRは、一方的なアピールではなく、あなたが企業側のニーズに合った人材であることをプレゼンテーションする機会
  • 企業側が知りたいポイント3つを抑えておこう
  • 事前に質問&回答例を見てシミュレーションしておくと◎
  • 面接では、身だしなみ・アイコンタクト・話し方の抑揚も重要

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転職arts編集部
あなたの転職活動が実りあるものになるよう、編集部一同祈っています!

参考書籍

  • トップコンサルタントが教える本気の転職パーフェクトガイド(森本千賀子・著/新星出版社・刊)
  • 面接官の心を操れ! 無敵の就職心理戦略(DaiGo・著/KADOKAWA・刊)

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