転職をするなら、やはりベストなタイミングを選びたいものですよね。
しかし、いざ転職のタイミングを考え出すと、
「求人が多い時期はいつ?」
「ボーナスをもらってから転職してもいい?」
「何歳くらいまでなら転職できるの?」
「結婚を控えて転職できる?」
「家の購入は、転職して収入アップしてからの方がいい?」
といった疑問が次々と浮かんできませんか。
キャリアコンサルタントとして転職支援に携わってきた筆者が、転職のタイミングを見極める際に気にしてほしいと考えているポイントは、主に次の3つです。
- 年度の変わり目やボーナスの前後など、一年の中でのベストタイミングはいつか
- 社会人経験や年齢軸で見たベストタイミングはいつか
- 結婚や家の購入など、ライフイベント軸で見たベストタイミングはいつかか
この3点を総合的に見て、転職のタイミングを見極めるのがベスト。具体的には次のタイミングがおすすめです。
1)一年の中でのベストタイミング
一年の中で求人数が多い時期は3つ。ボーナスをもらって転職したい人はお盆明け~10月、1~3月がおすすめ。
未経験分野やキャリアチェンジを希望するならゴールデンウィーク明け~6月がおすすめです。
詳しい理由は「転職を決意した方が知っておきたい一年の中でベストな転職タイミング」で解説しています。
2)年齢軸での転職タイミング
若いほどキャリアチェンジがしやすく、年齢が上がるにつれて経験を求められがち。
しかし、年齢に見合ったスキルがあれば、役職者ポジションでの転職なども可能です。年齢だけではなく、スキルや転職の目的を考慮した上でタイミングを見極めましょう。
詳しくは「20代前半~40代以降まで!年代別の転職ポイント」で解説しています。
さらに、キャリア上のイベントや、ライフステージが変化するタイミングで転職を考える人は多く、「ボーナスをもらって辞めてもいい?」「結婚前と後、転職はどちらがいい?」といった悩みや疑問も浮かびがち。
3)のライフイベント軸の転職タイミングについては、「転職を考えがちなタイミングと、状況別の転職ポイント」で、具体的なタイミングを挙げて解説しています。
このように今回は、一般的に転職に向くといわれるタイミングから、転職を考えている方の年齢や状況別のベストな転職タイミングまでを詳しくご紹介していきます。
自分にとってのベストな転職タイミングを知り、転職を成功させましょう!
記事のポイントまとめ!
- 一年の中で最も求人が多い時期は1~3月
- ゴールデンウィーク明け~6月、お盆明け~10月も比較的求人は多め
- キャリアチェンジは若いうちが有利
- 年齢や社会人経験が上がるにつれて、キャリアを活かした転職になる傾向がある
- 一般的に経験5年前後がベストな転職タイミングだといわれるが、年齢に見合ったスキルがあればいつでも転職可能
- 40代以降はマネジメント経験必須など、年齢による転職成功ポイントをおさえることが大切
- 転職実現のためには、年齢や性別を気にするより自分をアピールすることが重要
- キャリアやライフイベントが変化する時期の転職は、変化後の生活をイメージしながら判断
記事制作
- 転職arts編集部
- 編集者
記事制作においては人材業界のプロフェッショナルとして徹底した検証・エビデンスの掘り下げを行い、中立性・納得感の高い情報を提供することをモットーとしています。
転職を決意した方が知っておきたい一年の中でベストな転職タイミング
一年の中で最も求人数が多いといわれる時期と転職におすすめな時期について、冒頭の図を再度載せておきましょう。
一年の半分は「求人が多い時期」にあたるため、いつでも転職できそうに見えますが、第二新卒が転職しやすい時期や、経験者が有利になる時期など、時期によって求人に特徴があります。
企業が求人を出す理由を知ると、あなたにとっていつが転職のベストタイミングなのかがわかります。
まずは、その時期に求人が増える理由と、どんな人に転職がおすすめなのかを詳しく見てみましょう。
1~3月:年度末での退職者に備えて最も求人が増える
12月にボーナスをもらって退職しようという方や、キリよく年度末(3月)で退職しようという方が多く、1~3月は一年の中で最も求人が多い時期。
退職者を考慮したうえで翌年度の人員計画を見直し、あいたポジションにマッチする人材を採用したいという人員補充を目的とした採用が多めです。
さらに、採用予算を年度内に使い切りたいという企業側の思惑もあり、転職市場は活況になる傾向があります。
ただし、「退職者が多い=転職希望者(ライバル)が多い」とも言えるため、この時期はキャリアのある方の転職が有利になりがちです。
ゴールデンウィーク明け~6月:新卒の補充や年間の採用計画が整う
新卒で入社した方の研修などがひと段落し、年間の採用計画が整うこの時期は、新卒採用の欠員補充として第二新卒と呼ばれる若手や、9月に入社できる人材確保に向けた採用が動き出します。
「未経験OK」といった求人も多いため、キャリアチェンジを希望する方や経験が浅い方も転職しやすい傾向があります。
また、6月にボーナスをもらって退職する方がいることを見越し、9月に入社できる経験者を採用したいという企業も。キャリアを活かした転職をしたい方にも良い時期でしょう。
お盆明け~10月:ボーナス後の退職や人員強化を狙う
上半期が終わり、年間の売上げが見えてきたタイミングで人材強化を図る企業が出てきます。
ボーナスをもらって退職した方が予想以上に多かった場合の人員補充などもあり、この時期は経験者求人が多め。
中には、秋に卒業する学生を狙った求人などもあるため、未経験や第二新卒でも転職のチャンスはあります。
人によっては「求人が少ない時期=転職に向かない時期」ではない!
求人が少ない時期だからといって転職のタイミングが悪いとは限りません。
「採用を急いでおらず、良い人がいたら採用したい」「人手不足でどうしても人材が欲しい!」などの理由から、4月や7月、11月~年末などに求人を出している企業もあります。
求人が少ない時期でもスキルの高い人なら引く手あまただったり、採用意欲の高い求人を見つけられればキャリアチェンジができたりすることも。
「転職をする!」と決心したら、転職活動を始めるタイミングを見極めるためにも、求人を常にチェックしておきましょう。
続いて、「いずれ転職を考えている」という方のために、社会人経験の長さや年齢を軸に転職のタイミングをみていきましょう。
20代・30代・40代・50代で一般的にベストとされている転職タイミング
「30代後半や40代以降の転職は難しい」と耳にしたことがある方もいるでしょうが、筆者は「年齢に見合ったスキルがあり、自分にマッチする求人を見つけることができればいつでも転職できる」と思っています。
実際に新卒入社1週間で退職した方やニッチな経験を積んだ50代の方の転職サポート経験も行ってきました。
とはいえ、基礎知識として知っておいて損はないため、年齢を軸に見たときのベストな転職タイミングについても解説していきましょう。
一般的に20代後半が転職のベストタイミングといわれている
第二新卒と呼ばれる時期を抜けた20代後半は、社会人としてのマナーを身につけ、ひとりで仕事ができるようになるころ。
育成の手間がかからないものの、適応力の高さや入社後の伸びしろも見込めるため、求人数が多く採用されやすい傾向があります。
しかしこれは、ひとつの会社で経験を積んだ場合を想定した一般論。20代後半で3回以上転職をしていれば、「我慢強さがない」「定着性に不安がある」などの理由から転職は難しくなります。
つまり、「年齢に見合うスキルがあり、粘り強く経験を積める方」なら20代後半でなくても転職できるということ。
社会人になったばかりの方がスキルを磨かず「とりあえず5年我慢しよう」と考えるのは正直おすすめできませんし、しっかり経験を積んだ30代・40代・50代の方が年齢を理由に転職を諦める必要もないと考えています。
20代後半でも女性は不利…でもない!
「結婚や妊娠・出産を控えた20代後半の女性は転職に不利」といわれた時代もありましたが、最近ではキャリア志向の高い女性も増えています。
男女雇用機会均等法や労働基準法、育児・介護休業法などの法律によって、年齢や性別で採用を制限してはいけないというルールも整備されました。
そのため、「女性だから不利」「妊娠や出産を理由に採用されない」などと過剰に気にする必要はありません。
しかし、企業はより良い人材を採用したいと考えるものです。
同じ求人に同じタイミングであなたよりも若い女性が応募していればそちらが優先される可能性もありますし、スキルの同じ男性がいればそちらが採用されることもあります。
年齢や性別に引け目を感じることなく、企業にとって自分がどれだけ魅力的な人材なのかをしっかりアピールことの方が大切です。
続いて、自分にぴったりな求人を見極め、適切なアピールをするために、年代別の転職ポイントをお伝えしましょう。
20代前半~40代以降まで!年代別の転職ポイント
「若い方が転職しやすい」「30代後半になると転職はほぼ無理」などと耳にしたことがある人もいるかもしれません。
しかし、40代・50代・60代でも転職をしている人がいるのは事実。
年代別の転職傾向を把握し、ポイントを抑えた転職なら、40代以降でもスムーズに転職できるケースもあります。
年代別の転職傾向とタイミングをまとめた図を再度載せておきましょう。
(1)20代前半(第二新卒):キャリアチェンジがしやすい
社会人になって3年ほどの第二新卒と呼ばれる20代前半は、「未経験OK」の求人も多め。キャリアチェンジを目指すなら、この年代がよいでしょう。
ただし、入社後1年未満での転職は不利になる可能性もあります。
できるだけ在籍しながら、社会人としてのマナーを一通り身につけ、ゴールデンウィーク明け~6月くらいに出る新入社員の欠員補充などを狙ってみて。
「経験3年以上」といった求人への応募は難しいですが、同等のスキルがあることをアピールしつつ意欲の高さを伝えれば採用される可能性もあります。
(2)20代後半:キャリアを活かした転職も、キャリアチェンジも目指せる
20代後半は、経験を活かした転職もキャリアチェンジもしやすい傾向があります。気になる企業や、好条件の求人が出たタイミングで動いてみましょう。
キャリアを活かした転職を希望する場合は、20代後半までに何かしらの実績を残しておけるとベターです。
ただし、キャリアを積んだ人ほど退職を申し出てから実際に退職するまでに時間がかかる傾向があります。
「退職の申し出は退職希望日の1ヶ月前」といった社内規定があるのが一般的。
しかし任されている仕事の内容や進めているプロジェクトなど、自分の業務や立場によっては引き継ぎに1ヶ月以上の時間を要する可能性もあるため注意しましょう。
(3)30代前半:即戦力採用が増え、経験を活かした転職が増える
30代に入ると、経験を求められる即戦力採用が増える傾向があります。
30代前半の中でも早いうちならキャリチェンジできるケースもあるため、未経験業種・業界を希望するなら早いうちに行動しましょう。
また、33~34歳は30代後半と比べられることもあります。
自分の強みとなるスキルのほかに、リーダー経験や後輩育成経験、マネジメント経験などもあるとプラス。
すでに転職経験がある人は、直近のキャリアを活かした転職がベター。転職によってキャリアが分断されていないことをアピールするのもポイントです。
(4)30代後半:選考の目は厳しくなるが、スキルがあれば転職は実現できる
30代後半は、より選考の目が厳しくなっていきます。
とはいえ、経験を活かした転職なら実現可能なため、転職を考えているならできるだけ早く動くようにしましょう。マネジメント経験があると、プラスになります。
30代後半になると20代に比べて転職経験は気にされなくなりますが、キャリアチェンジを繰り返していると企業はスキルの面で不安を覚えることも。
職務経歴書には、担当業務やポジション、スキルなどを詳しく記載するようにしましょう。
(5)40代以降:管理職経験を活かし、好条件で転職することもできる
40代以降の転職は早いに越したことはありません。
ニッチな分野での経験や、プロフェッショナルなスキル、役員などの管理職経験がない限り、「40代以降は“今”がベストな転職タイミング」といっても過言ではないでしょう。
40代以降、求人数はどんどん減っていきます。
管理職向けの転職サイトや、条件が合う方であればエグゼクティブ向けエージェントなどを使って転職活動を進めましょう。
ここまで読んで、転職のベストタイミングがある程度見えてきたのではないでしょうか。
しかし、20代後半~30代は後輩ができたり役職がついたりなど、キャリア上の変化が出てきます。
さらに、結婚や出産、家の購入といったライフイベントも起こりやすいもの。
「一般的なタイミングやポイントは分かったものの、ライフイベントから転職するかどうか迷っている」という人もいるのでは。
続いて、転職を考える人の多いタイミングと、転職するかを判断するポイントを解説します。
転職を考えがちなタイミングと、状況別の転職ポイント
転職を考えるきっかけは本当に人それぞれ。
しかし実は、転職を考えやすいタイミングには傾向があり、同じようなタイミングで転職の判断を迷う人も多いです。
転職を考え始めたり、実際に転職活動に踏み切ったりする人が多いタイミングは、大きく次の2つに分けられます。
- キャリアに関する転職タイミング
- ライフイベントに関する転職タイミング
それぞれ詳しい状況を挙げつつ、転職を判断するポイントを解説していきましょう。
キャリアに関する転職タイミング
ボーナスの支給や昇給、会社の方針変更など、キャリアに関する何らかの変化やイベントがあったときは、転職を考える人も多いものです。
転職を実現・成功させるための判断ポイントをご紹介します。
入社後1年未満:社会人になりたての転職は避けたいところ
学生生活を終えて社会人になったばかりの転職は、定着率や忍耐力の点で懸念となる可能性が高いです。
しかし、「第二新卒」「若手人材」として採用されることもあるため転職活動を始めてみましょう。
「入社したらブラック企業だった」など、転職せざるを得ない状況があるなら、我慢を続けて心身ともに疲労を重ねるよりは若さを活かしてどんどんチャレンジしてみてください。
転職後1年未満:状況を客観的に整理して判断
転職して1年未満の再転職も、よほどの事情があるなら実行して良いでしょう。
ただし、転職先に慣れていないことによって不満を感じている場合は、再転職をしても同じ状況になる可能性もあります。
状況を客観的に整理しつつ、もう一度転職するかを検討してみてください。
キャリアアップしたい:ベースとなるスキルのアピールが大切
経験を重ねていくと、「より良い環境でキャリアアップしたい」と思う人も出てきます。
漠然と「キャリアアップ」というのではなく、自分のどのスキルを深めていきたいのか整理してから転職活動を始めるようにしましょう。
また、キャリアアップを目指す場合、「○○経験必須」の求人も多いです。
今いる場所でスキルをしっかり身につけ、それを適切にアピールすることが、キャリアアップ転職のポイントです。
キャリアチェンジしたい:若い方が有利
年齢が上がるにつれてキャリアチェンジは難しくなっていきます。できるだけ早めに転職実現に向けて動き出しましょう。
とはいえ、未経験業界・職種へのキャリアチェンジは「イメージと実際が違った」ということもあります。
「今が嫌だから」「ミーハーな気持ちから」「なんとなく」でキャリアチェンジをするのではなく、「なぜキャリアチェンジをしたいのか」「なぜその業界・職種に就きたいのか」をしっかり整理してください。
転職活動を始める段階で整理できていれば、応募先の選定がスムーズになりますし、面接で聞かれた際に答えを迷わなくて済みます。
資格取得:資格を取得してから転職を
看護師や弁護士など、資格が必須の職業もあります。
しかし、資格必須でない場合は、資格よりも経験の方が重宝されるケースもあります。資格と経験、どちらが重視されるのかを見極めるようにしましょう。
また、在職中の方なら資格を取得してから転職するのがおすすめです。
ボーナス支給:求人が増えるタイミングを逃さない
「転職をする」と決めている人に多いのが、ボーナスをもらったタイミングでの転職です。
ボーナス前後は求人が増えるタイミングでもあるため、求人を見逃さないよう、こまめにチェックしておきましょう。
在職中の場合は、ボーナス後の退職者が重なることで希望の退職日を受け入れてもらえない可能性もあります。転職先の入社日に影響するため、注意しましょう。
退職を申し出るタイミングの見極めも大切です。
会社の方針変更:状況を見てから判断でも遅くない
「会社の方針が変わった」「経営者が変更になった」場合で、今より状況が悪くなるようなら転職を考えても良いでしょう。
しかし、実際にどうなるかは状況を見極め見ないとわかりません。
転職を急いでいないなら、方針変更後しばらく様子を見て転職を判断しても遅くはないはずです。
人事評価や昇進・昇給:客観的事実をもって転職を
正当な評価が受けられていない場合は、転職して状況を変えるという方法もあります。
まずは、人事評価や昇進・昇給に対する不満や状況を整理して客観的に見てみましょう。
「昇給が見込めない」と思っていたものの、「自分のスキルを高めれば昇給する」と判断できれば、転職を実行する前に人事評価を高める努力をしてみても良いかもしれません。
人事評価や昇進・昇給を理由に転職する場合は、年配社員が多く入社10年目で誰も役職者がいない、先輩と給料がほぼ変わらないなど、昇進・昇給しない客観的事実があると転職に有利です。
ライフイベントに関する転職タイミング
ライフイベントの前後は、転職はもちろん、働き方を見直すタイミングでもあります。選択を後悔しないためのポイントをご紹介しましょう。
結婚:結婚後の生活をイメージして判断
「家族を養える条件の会社へ転職する」「正社員からパートやフリーランスへ働き方を変える」「退職してしばらく仕事を離れる」など、転職だけでなく働き方を変える人も多いタイミングです。
結婚後の生活や、家族が増えた場合のことも考慮して判断しましょう。
無理に転職を考える必要はないため、しばらく今のまま仕事を続けつつ、状況を見て判断でも良いかもしれません。
妊娠・出産:産休・育休制度を利用したいなら転職は待って
産休は誰でも取得できるものですが、育休は「在籍期間1年以上」が条件となります。
数年後に妊娠・出産をイメージしている場合は気にせず転職してOKですが、妊娠中の方や今すぐにでも妊娠を希望しているなら、今の会社で育休を取得してからの転職の方が良いでしょう。
出産後に正社員として働くつもりでも、出産後に「育児を優先したい」「時短勤務したい」「パートを希望する」という可能性もあります。
出産後の生活をイメージしつつ、判断することをおすすめします。
住宅購入:ローンを組むなら転職は控えて
在籍期間が短いとローンが組めない場合もあるため、転職は住宅の購入後の方が良い場合もあります。銀行や不動産会社に相談しつつ判断しましょう。
介護:福利厚生を確認!
転職したからといて、介護しながら働けるとは限りません。入社6ヶ月未満の社員に対しては介護休暇を認めない会社もあります。
まずは在職中の会社の福利厚生を確認し、使えるものは使ってください。
介護をしながら今のまま働くことが難しい場合でも、すぐに退職すべきと考えるのはちょっと待ってほしいです。
まずは地域包括支援センターや医療機関、自治体・社会福祉協議会などの窓口へ相談してから判断することをおすすめします。
パートナーの転勤や転職:家族で話し合いを
パートナーの転勤についていくのか、単身赴任をするのか、どのタイミングで引っ越すのかなど、夫婦で話し合いましょう。
また、引越し先で子どもを保育園に預けられなかったり、受験などへ影響したりする可能性もあります。家族の生活も考慮しつつ判断することをおすすめします。
年齢や状況、転職理由によって転職のベストタイミングはさまざまです。
しかし、転職を決めたら跡を濁さず旅立ちたいもの。転職活動のスタートから転職するまでの流れを次でご紹介します。
転職前に知っておきたい!転職活動スタートから退職、転職実現までの流れとタイミング
転職すると決めてベストタイミングを見極められると、すぐにでも次に向かって動きたくなりませんか。
しかし、スムーズに退職するためには、今までお世話になった職場や同僚のことを考えたうえで行動するのがポイントです。
とはいえ、「転職先への面接のために仕事を休んで迷惑をかけてしまうから」「引継ぎにどれだけ時間がかかるかわからないから」といった理由で、退職してから転職活動を始めるのはおすすめできません。
できるだけ仕事をしながら転職活動を進め、転職先が決まってから退職を申し出ましょう。
引継ぎや入社までの準備期間1~2ヶ月を考慮しても、転職活動のスタートから転職するまでの期間は半年~3ヶ月ほどが目安です。
例えば、できるだけ多くの求人を見つつスムーズに転職をしたいと考えたとします。
この場合、年末~1月には求人票をチェックし始めて1月~2月には気になる企業に応募し、面接を受けます。2月中に内定をもらって、4月に入社するようなイメージです。
「退職・引継ぎの流れや注意点も気になる…」「現職とトラブルにならないようにすすめたい」という方のために、ポイントもまとめておきます。
入社日は、あなたと転職先双方の希望を考慮した上で決定されます。転職のタイミングを見極めつつ、無理のない転職スケジュールを組んでください。
最後に、転職活動を始めるにあたって、求人情報を集める手段をご紹介します。
あなたに合った探し方を見つけよう!求人情報を集める方法
求人の情報収集には、次のような方法があります。
求人を探す主な方法
- 転職エージェント
- 転職サイト
- ハローワーク
- 直接応募
それぞれのポイントをご紹介しましょう。
転職エージェント:アドバイスを受けながら転職活動を進められる
企業にとって高額な手数料が発生する転職エージェントは、求人の質が全体的に高め。
転職エージェントはこんな方におすすめ
- 自分にあった求人を紹介してほしい
- プロの手厚いサポートを受けたい
- スキルや経歴に自信がある
- 専門性のある仕事に就きたい
- 大企業に転職したい
上記に当てはまるなら、転職エージェントの利用がおすすめです。
おすすめ転職エージェント
比較的幅広い方に対応でき、求人数が多いおすすめ転職エージェントは次の2つです。
おすすめ転職エージェント
リクルートエージェント
リクルートエージェントは若手(第二新卒)から役職者まで、幅広い層に対応する国内最大手の転職エージェント。
教育体制が整っているためアドバイザーの質が高く、求人数、転職サポート実績トップを誇ります。
- 更新日:2023/02/21
多くの情報の中から自分にあった求人を紹介してほしい方や、在職中でスムーズに転職活動を進めたい方におすすめです。
無料で利用してみる!パソナキャリア
47都道府県に拠点を持つパソナキャリアは、人材派遣を行う株式会社パソナが設立した転職エージェント。
Iターン・Uターン、女性のキャリアサポート、新卒未就労者支援なども充実しており、初めての転職や第二新卒の就職・転職にもおすすめです。
無料で利用してみる!転職サイト:採用意欲が高く、書類選考が通過しやすい
多くの求人の中から選びたい人におすすめなのが、転職サイトです。
企業はサイトへの掲載料がかかるため、採用意欲が高く「会って判断しよう」と面接が通過しやすい傾向があります。
転職サイトはこんな方におすすめ
- 自分のペースで転職活動を進めたい
- どんな求人があるのか情報収集をしたい
- 大企業に転職したい
- 「第二新卒」「女性」「ITエンジニア」「クリエイター」など、ターゲットを特化した求人を探したい
- 未経験職種へのキャリアチェンジをしたい
上記に当てはまるようなら、転職サイトの利用も検討してみてください。
おすすめ転職サイト
求人数の多さやサービスの充実度などを考慮した、おすすめ転職サイトは次の2つです。
リクナビNEXT
株式会社リクルートが運営する国内最大手の転職サイト。
転職者の約8割が利用しており、筆者が見てきた中でも実際にリクナビNEXTを利用して転職を実現した人も多いです。
- 更新日:2023/02/21
業界・業種・エリアを幅広く抑えているため、情報収集のために登録しておけば思わぬ企業からスカウトが届くかもしれません。
無料で登録してみる!マイナビ転職
株式会社マイナビが運営するマイナビ転職は、掲載されている求人の約8割が、マイナビ転職のみの情報。
- 更新日:2023/02/21
各地で開催している「マイナビ転職フェア」なども活用しつつ、情報収集をしたい方にもおすすめです。
無料で登録してみる!ハローワーク:求人数が多く、間口が広い
国が運営するハローワークは、幅広い求人が集まる傾向があります。地元の中小企業求人を探すことができ、求人条件も広めのため、地元志向の方や、スキルに自信がない方におすすめです。
ハローワークはこんな方におすすめ
- 地元で仕事を探したい
- 規模の大きすぎない会社で働きたい
- 幅広い求人の中から仕事を選びたい
- 経験や学歴を問わない仕事を探したい
- 失業保険を受給したり、職業訓練を利用したりしたい
- 高齢でも仕事を探したい
上記に当てはまるようであれば、一度ハローワークを利用してみると良いでしょう。
- 更新日:2023/02/21
企業へ直接応募:意欲の高さをアピールできて好印象
企業とのやり取りが手間でなければ、直接応募という方法もあります。その企業に興味があって意欲が高い人だと判断される傾向があり、書類選考の通過率も上がるかもしれません。
直接応募はこんな人におすすめ
- 応募したい企業が決まっている人
- 企業と直接やり取りをしたい人
- 企業に意欲をアピールしたい人
応募して1週間以上連絡がない場合は自分で問い合わせる、必要な交渉はすべて自分で行うなど、自ら積極的に動いて行ける人なら、直接応募もおすすめです。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました!
改めて、キャリアコンサルタントの筆者が、転職のタイミングを見極める際に考えるべきだと考えているポイントは、次の3つです。
- 年度の変わり目やボーナスの前後など、一年の中でのベストタイミングはいつか
- 社会人経験や年齢軸で見たベストタイミングはいつか
- 結婚や家の購入など、ライフイベント軸で見たベストタイミングはいつか
1)一年の中でのベストタイミング
一年単位で転職を考えるなら、「1~3月」「ゴールデンウィーク明け~6月」「お盆明け~10月」を狙ってみてください。
さらに、未経験やキャリアチェンジなら「1~3月」「ゴールデンウィーク明け~6月」、キャリアアップなら「1~3月」「お盆明け~10月」がおすすめです。
2)年齢軸での転職タイミング
年齢軸で転職を考える際は、年齢に見合ったスキルや経験をしっかり身につけ、転職傾向をしっかりつかんだ転職をするのがポイントです。
「○歳だから…」と年齢を理由に転職を諦める必要はありません!
改めて、記事のポイントをまとめてみましょう。
記事のポイントまとめ!
- 一年の中で最も求人が多い時期は1~3月
- ゴールデンウィーク明け~6月、お盆明け~10月も比較的求人は多め
- キャリアチェンジは若いうちが有利
- 年齢や社会人経験が上がるにつれて、キャリアを活かした転職になる傾向がある
- 一般的に経験5年前後がベストな転職タイミングだといわれるが、年齢に見合ったスキルがあればいつでも転職可能
- 40代以降はマネジメント経験必須など、年齢による転職成功ポイントをおさえることが大切
- 転職実現のためには、年齢や性別を気にするより自分をアピールすることが重要
- キャリアやライフイベントが変化する時期の転職は、変化後の生活をイメージしながら判断
転職活動スタートから退職、転職実現までの流れを把握して、スムーズに転職活動を進めましょう。