転職面接で「最後に何か質問は?」と言われたけど特に質問がなくて困った…
何を聞けばいいか、全然分からない…
あなたはこんな悩みを持っていませんか?
「最後に何か聞きたいことはありますか?」というのは、面接の最後に聞かれることが多い定番質問。
いわゆる「逆質問」とも呼ばれますね。
最後のやり取りは面接官の印象に残りやすいため、逆質問の内容によって良くも悪くも印象が変わる可能性があります。
意欲やスキルをアピールし、面接官の印象をアップできる大きなチャンスにもなるんです。
逆質問をうまく乗り切るポイントは、面接官の立場や面接の雰囲気に合わせ、いくつか質問を準備しておくこと。
そこで、この記事では、逆質問のおすすめ例、聞かない方が良いNG例を合わせて60個まとめました。
逆質問の意図や質問の注意点も踏まえ、あなたに合う逆質問を準備しておきましょう。
この記事のポイントまとめ!
- 逆質問は面接官の印象をアップするチャンス
- 状況に合わせた質問を用意しておくのがコツ
- 逆質問の意図や注意点を踏まえて、質問を
- おすすめ質問例を60個紹介!(NG質問例含む)
おすすめ質問例は、探しやすいように「意欲を伝えたい」「自己アピールにつなげたい」など、5つのカテゴリーから整理しています。
NG質問例は、こう聞けばOKという言い換え例も添えていますので、ぜひ参考にしてください。
記事監修
- 金子 雅俊(かねこ・まさとし)
- 株式会社ボイエンシー 代表取締役
2010年8月に株式会社ボイエンシーを設立。
約1300社のクライアントネットワークを持ち、「ムダな転職を減らす」をコンセプトに人材紹介事業を展開。毎月約70~80名の方の転職相談を対応中。
逆質問とは?:「最後に何か質問は?」面接の最後に聞かれる定番質問
逆質問とは、面接の最後に聞かれる「最後に何か質問はありますか?」「聞いておきたいことはありますか?」という質問のこと。
面接官の質問に答えるパターンに比べ自由度が高いので、意欲をアピールし、面接官の印象をアップする絶好の機会とも言えます。
せっかくのチャンスなのに、何も聞かなかったり思いつきの質問をしたりするのは、とてももったいないことです。
それまでのやり取りを踏まえた質問で、より会話を広げ相互の理解を深めたいですよね。
面接官に「おっ」と思わせる逆質問を繰り出すには、まず逆質問の意図を知っておくことがポイントです。
その上で、どんな表現で自分をアピールできるのか、質問例を見ながら探っていくとよいでしょう。
逆質問される理由は主に2つ!
逆質問の意図に沿った質問、受け答えをすれば、面接官に好印象を与えることができます。
面接官が意図していることは、次の2つです。
- 転職者の意欲や興味を見極める
- 転職者の疑問や不安を解消する
転職者の意欲や興味を見極める
1つ目は、仕事への意欲や興味を見極めることです。
採用した人材に活躍してもらうには、お互いがマッチングしていることが重要です。関心の高い企業に対しては、自然と聞きたいことが出てくるもの。逆質問を通じて、その意欲や興味を具体的に把握しようとしているのです。
転職者の疑問や不安を解消する
2つ目は、転職者の不安を解消することです。
欲しい人材に「この会社に入りたい」と思ってもらうには、面接の段階で不安を解消しておきたいもの。しかし、質問に答えてもらうばかりでは、疑問点に気がつきにくいことがあります。
そこで、逆質問によって転職者の疑問や不安を引き出そうとしているのです。
逆質問の場面では、面接官の答えによってどう展開するか予測しにくいため、転職者の人となりやコミュニケーション能力が出やすくなります。逆質問のやり取りを通じ、採用後のミスマッチや内定辞退を避け、貢献してもらえる人材かどうか見極めたいという意図がこめられています。
すぐに使える逆質問のおすすめ例文
逆質問で、伝えたい目的を5つに整理し、目的ごとにおすすめ質問例とNG質問例をまとめました。
- 目的(1)意欲、やる気を伝えたい
- 目的(2)自己アピールにつなげたい
- 目的(3)企業との相性を確認したい
- 目的(4)待遇や福利厚生について知りたい
- 目的(5)その他:印象の良い質問、聞いておきたい質問
目的(1)意欲、やる気を伝えたい
あらためて入社意欲ややる気を伝えることで、いい印象で面接を終えることができます。
一歩踏み込んだ具体的な質問で、やる気を伝えられます!
具体的な仕事内容
- 店舗で接客を担当する場合は、1日のスケジュールはどのようになりますか?
- 配属先の業務ですが、入社後、1週間、1ヶ月、3ヶ月、半年でどのように業務内容が変わっていきますか?業務量や慣れなどのイメージもお伺いしたいです。
業務を具体的に知ろうとする姿勢は、仕事への強い興味や意欲を感じさせ、好印象。前職での経験を踏まえた話も展開しやすく、やる気をアピールできます。
活躍している人材像
- 御社で活躍されている方々は、どんなご経歴やバックボーンをお持ちの方でしょうか?
活躍する人材像についてより深く知りたいという姿勢は、活躍したいという意欲を感じさせます。
どんな人が活躍していますか?に比べ、面接官が答えやすい具体的な聞き方なので、話も弾みます。
将来の展望
- マネージャーなど責任ある立場を目指したいと考えていますが、御社では、どのような基準で昇進を決められていますか?
- 頑張り次第では、◯◯のポジションにチャレンジさせていただけるのでしょうか?
入社後のキャリアパスをイメージし、責任ある立場も積極的に目指す意欲が伝わります。
ふたつめの質問は、そのポジションが応募職種に直結している場合に限り、聞いても良いでしょう。全く違うポジションについて聞くと、応募職種に興味がない、マッチングしないと思われてしまいます。
異業種、未経験の場合
- 異業種から転職し、活躍されている方は、どんな経歴や仕事のスタンスをお持ちでしょうか?
- 異業種や未経験で転職された方は、苦労されることもあると思いますが、みなさん、どのようにハードルを乗り越えておられますか?また、入社されて、みなさんが最初にぶつかる壁は何でしょうか?
異業種、未経験の業種に応募する場合、不安を解消しようとストレートに聞くのはNGです。
この質問例のように、先輩のモデルケースを聞く質問に言い換えてみましょう。向上心や、やる気のアピールにつなげることができます。
避けた方がよいNG質問例
入社を前提とした質問や、ストレートにやりがいなどを聞く質問は避けた方が無難です。
なぜ避けた方がいいのか、理由も添えて紹介します。
入社後について
- 入社までに、どのようなことを勉強しておけば良いでしょうか?
- 入社後いち早く貢献できるよう、準備しておいたほうがいいことはありますか?
向上心を感じられますが、「内定を前提とした質問」は、避けましょう。
あたかも入社できると考えていると思われ、印象が悪くなるからです。「うちで一緒にがんばろう」という雰囲気にならない限り、しない方がいい質問です。
昇進制度
- 入社後の頑張り次第では、マネージャーとして責任ある立場を任せていただける環境はありますか?
- 責任ある立場を目指したいと考えていますが、御社では何か評価制度・昇進制度がありますか?
悪い質問ではありませんが、この聞き方では「あなたの頑張り次第」「制度は色々ありますが」としか答えようがなく、それ以上話が広がりにくい印象です。
おすすめ質問例で紹介したように「評価、昇進基準や、どうしたら昇進するのかを教えてください」と具体的に聞く方がベターです。
強みややりがい
- 御社は、〇〇分野に強みがあるという印象を持ちましたが、社内の方々は、自社の強みはどのような点だとお考えでしょうか?
強みややりがいなどを聞く質問は、強い理由がない限り避けた方が無難です。挑発的な印象を持たれてしまい、印象が悪くなる可能性があります。
目的(2)自己アピールにつなげたい
補足したい内容があった場合や、自己アピールが不十分と感じた場合に使える質問です。
前職の経験
- 職務経歴書へ記載しております通り、私は年間○件のお客様を担当していましたが、御社では、営業一人当たり何件くらいを担当されていますか?
前職の経験を、応募企業でも活かしたいという意欲を感じられる良い質問です。
ポイントは「職務経歴書へ記載しております通り」というひとこと。目から得た情報は記憶に残りやすいので、より強く印象付けることができます。
求められる資質
- 中途採用者に求める資質として、大切にしている点はありますか?具体的には、どんなシーンでその資質が重要になることが多いですか?
中途採用者に期待される資質として、協調性や自立性などがあげられますが、何が優先されるかは職場によって違います。
自身の資質をアピールしたいなら、まず、求められる資質を聞き、その答えに応じて話を展開するといいでしょう。
「求められる資質は?」「協調性ですかね。」「確かに、御社のお仕事では欠かせないものですよね、私も前職では・・・」などと、具体的なエピソードを添えて話せると、良い印象を持ってもらえます。
営業目標
- 営業部門の売上目標はどのように設定されていますか?また、プロセスや行動特性に対する評価については、何か指標がありますか?
売上を重視する部門では、目標達成への意欲は特に評価されます。
さらに、数字以外の評価基準についても聞くと、数字以外の部分にも目を配ることが伝わり、総合的な評価が高まります。
企業の戦略
- リフォームやリノベーション市場も拡大していますが、御社では、この分野についてどのように展開されていくお考えですか?
業界のトレンドや企業の戦略について、下調べをしっかりしていることをアピールできる質問です。
こうした戦略、展望に関する質問は、面接官が社長など決裁権を持った人の場合に効果的です。人事や現場の担当者では、答えにくい質問ですので、避けた方がよいでしょう。
自己アピールにつながらない、NG質問例
逆質問のタイミングでは話題にしない方がいいことや、話が広がらない聞き方はしないよう、注意しましょう。
保有資格
- ○○の資格を取得していますが、御社で活用できる場面はありますか?
- ◯◯を得意としてきましたが、御社でもこのスキルは活かせそうでしょうか?
聞いてはいけない質問ではありませんが、逆質問のタイミングでは効果的ではありません。自己紹介や志望動機など、面接の初めの段階がふさわしい質問です。
もし、このタイミングまで話せなかったのなら「質問ではないのですが、自己PRでお伝えできなかったので、〇〇の資格についてお話しさせていただいてよいでしょうか?」と切り出してみましょう。
また、転職で評価される資格は限られていることも知っておきましょう。「会計士、税理士、社労士、司法書士、IT系のPG資格、NW関係の資格、物流におけるドライバー資格、施工管理技士、技術士、設計士、建築士、看護師資格、医師資格」など、国家資格が面接官に響くと思います。
求められる資質
- 前職では、他部署との連携が欠かせない仕事でした。そのため、日頃から積極的にコミュニケーションを取ることを大切にしていましたが、御社では部署を超えて交流をはかる雰囲気はありますか?
協調性を大切にする職場ならアピールになりますが、そうでないと「うちは自走してくれる人を求めているんだけどな」と思われ、諸刃の剣となってしまいます。
交流がないとやりがいを感じないのかな、と思われてしまう可能性も。
こうしたアピールをしたいなら、自己紹介で「部署間の調整が多く、他部署との交流が多かった」と伝える方が効果的です。
評価制度
- 前職では、社内で表彰されることがモチベーションアップになっていました。御社では、そのような表彰制度がありますか?
この聞き方では「ない」と言われてしまったら、話が終わってしまいそうです。
もし聞くなら「活躍されている方はどういう方でしょうか?社長賞などの形で表彰される方はいらっしゃいますか?」などの工夫が必要です。
目的(3)企業との相性を確認したい
応募企業でやりたいことが実現できそうか、未経験でも活躍できそうか、など相性を見極める質問ができるのも、逆質問のメリットです。
求められる人材像
- 求められる人材がどんな方かを知りたいのですが、最近内定を出されている方に、共通している傾向を教えていただけますか?
求人票に書いてある求める人材像と、実際に内定を出す人材には多少のずれが生じます。直近で内定を得た人の共通点を聞くと、求められるスキルや人材がイメージしやすくなります。
企業理念
- 御社の「〇〇」という理念に感銘を受けました。理念を浸透させるため、何か行われていることはあるのでしょうか?
企業理念に共感したことも伝えられ、好印象です。理念が実際の仕事にどう根付いているのか、どのように浸透させているのかについて聞くことで理解も深まります。
働き方
- リモートワークを推進されているとホームページで拝見しました。その結果、リモートワークはどのくらい定着されましたか?
職場環境に聞きたい場合は、具体的な事例をあげる聞きかたがおすすめです。
職場の雰囲気は?働き方改革は推進していますか?と聞くより、面接官も答えやすく、よりはっきりとした情報を得られます。
女性の働き方
- 女性の雇用促進に、力を入れていらっしゃる背景を教えてください。その結果、どんな好影響がでていらっしゃいますか?
転職者が女性で、職場環境について知りたい場合の聞き方の一例です。
女性はどんなふうに活躍していますか?と聞くよりも、具体的に企業の考え方を知ることができるでしょう。
企業との相性を確認したい場合のNG質問例
企業の下調べをもとにしていても、聞かない方がいい質問もあります。理由とともにご説明します。
事業の展開
- 御社は○○分野への事業展開を考えていると伺いました。その事業に参加させていただくにはどうすればいいでしょうか?
下調べをしていることや、業務への意欲が伝わる質問ですが、面接官からすると「まずは目の前のタスクをやって」と思われてしまう可能性があり、逆質問ではしないほうがよい内容です。
未経験での応募
- 未経験でも充実した研修制度を用意している、とホームページで拝見しましたが、どのような研修か教えていただけますか?
求人票に未経験OKとあった場合でも、この質問をすると、面接官に「うちは学校ではないんだけど」と思われる可能性があるので、この質問は避けたほうが無難です。
企業の特徴
- 御社のどんな点に最も魅力を感じていらっしゃいますか?
「逆にあなたはどうなの?」と聞き返してしまいそうです。どうしてもこの分野を聞きたいのであれば面接官の方へ「お勤めになって何年でしょうか?→〇年です→そんなに長いんですね。なぜ今までそんなに長く御社の中でお勤めになることができたんでしょうか?」という流れなら、答えてもらいやすいでしょう。
目的(4)聞きにくい待遇や福利厚生について知りたい
給与や残業など待遇についての質問は、よほど内定に近くない限り、すべきではありません。
仕事内容より条件にこだわっている、応募企業の環境に不安を持っていると思われ、印象が悪くなるからです。
しかし、求人票に詳しい内容が記載されていないなど、疑問が残る場合には、聞き方を工夫して確認しましょう。
ポイントは、具体的なモデルケースを聞く質問にすること。どうしても聞きたいことに絞って、質問しましょう。
残業
- 社員の皆さんは、おおむね、何時ごろまで仕事をされていますか?
残業の実態について聞く場合は、「残業」という言葉を使わない方が無難です。残業という言葉のネガティブな印象が強く残ってしまうためです。
休日
- 勤務はシフト制と求人票にありましたが、年末年始やお盆はどのような勤務体制になっていますか?
- 毎月のシフトは、いつ頃に決まるのか教えていただけますか?
休日について根掘り葉掘り質問すると、プライベートを重視していると思われてしまう可能性があります。
長期休暇や休日の取り方は、勤務体制、シフト作成の流れについて質問することで、イメージしやすくなります。
転勤
- 求人票には転勤ありとありましたが、実際にはどれくらいの頻度で転勤されていますか?
転勤がわかっている場合は、具体的な頻度やエリアについて質問しても問題ありません。「転勤をする方は、どういった方が対象になりますか?」という聞き方も良いでしょう。
年収
- 御社では、私くらいの年齢の場合、平均年収はどれくらいですか?
給与についても、内定が決まっていない段階ではしないほうがよい質問です。
聞く場合は、「御社の規定に従いますが」と前置きした上で、モデルケースとして聞くのがポイント。
質問のタイミングも、面接官から現在の年収と希望年収を聞かれ、質問に答えた後ならこのような聞き方でもいいかもしれません。
評価制度
- インセンティブ制度があると伺いましたが、参考までに、どのくらいの実績で〇〇円といった事例を教えていただけますか?
この質問は、具体的な年収というより評価制度に関することなので、聞いても問題ありません。
平均的な例や、先輩のモデルケースとして聞くのがポイントです。
女性の働き方
- 御社では女性の方は何人いらっしゃいますか?家庭との両立をサポートする制度があれば、教えてください。
- 産休や育休を取得された女性社員はいらっしゃいますか?復帰後の働き方なども教えていただきたいです。
転職者が女性の場合、仕事と家庭を両立しながら働きたいという意欲も伝えられる聞き方です。
ただし、いきなり質問すると、すぐに産休を取る予定があるのかな、と思われてしまう可能性もあるので、家族構成や子どもの体調不良時の対応など家庭環境について触れられた場合に聞くようにしましょう。
待遇について聞く場合の、NG質問例
ただでさえ慎重に聞きたい、待遇についての質問。ここまでストレートに聞く方はいらっしゃらないと思いますが、NG質問例として紹介します。
残業や休暇
- 残業は何時間くらいありますか?
- 有給休暇は、希望に応じて取得できますか?
こちらの希望ばかりを優先したがると思われ、印象が悪くなる聞き方です。特別な理由がない限り、あえてする質問ではないでしょう。
転勤
- ○カ所の支店をお持ちですが、転勤する方もいらっしゃいますか?
転勤の有無について情報がない場合は、聞いてもよい質問ですが、タイミングや聞き方に工夫が必要です。
この質問には、「あります」としか答えられないと思われるので「どういう方が転勤対象になるのでしょうか?」「どのくらいの頻度で転勤される場合が多いですか」とモデルケースを聞く聞き方がおすすめです。
目的(5)その他:好印象を与える質問例、必ず聞いておきたいこと
自己アピールというわけではありませんが、好印象を与える質問もあります。
また、質問ではないけれど、情報がない場合には聞いておきたいことも合わせてまとめます。
職場の雰囲気
- 配属先の部署は、何人くらいの規模でしょうか?人員構成についても教えてください。
- 現場の責任者からご覧になって、日々、現場の皆さんが大変そうにされていらっしゃることといえば、どんなことがありますか?
どんな職場なのか、規模や雰囲気を知ることができ、早くなじみたいという気持ちを伝えることができる質問です。
ふたつめの質問は、面接官が現場の上長だった場合に聞くと良い質問ですね。
仕事のやりがい
- ○○様(面接官)は勤続10年と伺いました。それほど長い期間、頑張ることができたのは何故でしょうか?
職場のやりがいや雰囲気について聞く質問。ストレートに「魅力はなんですか?やりがいはなんですか?」と聞くと尊大な印象を与えかねないので、このように会話の流れから聞く方法をおすすめです。
職場見学
- 差し支えなければ、可能な範囲でよいのですが、職場を見学させていただくことはできますか?
質問ではありませんが、応募企業への強い興味を感じられるお願いで、ほとんどの面接官には好印象です。
ただし、もし面接を通過する可能性が低い場合はそれ以上の時間を割く理由がないため、面接官にとって負担になってしまいます。場の空気を読んで、切り出すとよいでしょう。
面接スケジュール
- この後のスケジュールですが、面接の結果はいつごろお知らせいただけますか?また、2次面接などが予定されていますか?
事務的な内容ですが、求人票に選考スケジュールが記載されていない場合、聞いておいた方がよい質問です。
ベンチャーの場合は、現場からの合否返答次第でスケジュールが動く場合もあるため、知っておきたい内容です。
逆質問のNG質問例(印象が悪くなる質問例)
不用意にNG質問をしてしまうことを避けるためにも、印象が悪くなる質問例も知っておきましょう。
どうしても聞きたい場合には、言い換え例を紹介しているので、参考にしてみてください。
下調べが不十分
- 御社の企業理念を教えてください。
事前に調べられることを聞くと、志望度が低いと思われます。
もし企業理念について聞きたい場合は、「御社の企業理念の起源はどこから生まれたのでしょうか?」と聞くのも一つの方法。
ただし、会社の方針についての質問が響くのは、相手が社長である場合だけなので注意が必要です。
自信のなさが感じられる質問
- 異業種からの転職でも問題ないでしょうか?
- ノルマが達成できなかったら、どうなりますか?
ネガティブな質問は、向上心や自信の無さを伺わせ、面接官の印象を悪くします。問題ないから書類選考が通過しているのですから、この質問は不要ですね。
受け身な印象の質問
- 未経験でも、研修してもらえますか?
- 自分が分からないことは、すぐに教えてもらえる環境でしょうか?
このように聞くと、仕事に対して受け身な印象を与えてしまいます。
スキルに不安がある場合は自分でも学習する意欲を示した上で、サポート体制について聞くようにしましょう。
配属先
- これまでのキャリアに合わせて、相応しいポジションを用意していただけますでしょうか?
上の質問とは逆に、自信満々な聞き方もNG。豊富なキャリアがあったとしても、謙虚に会社規定に従う姿勢を伝えたいですね。
面接のフィードバックを聞く
- 本日の面接では、私の印象はいかがでしたか?
面接の印象やフィードバックを求める質問は、練習だと思われたり、挑発的な印象を与えてしまったりするので、避けた方がよいでしょう。
心構え
- 入社する上で、これだけは覚悟しておくべきという心構えがあれば、教えてください。
入社や内定を前提とした質問は、内定が確実となったタイミングで聞くべき質問です。
また、たとえ内定していても、心構えは自分で整理してと思われる可能性もあるため、この質問は不要でしょう。
次の面接についての質問
- 次の面接では、何か用意した方が良い資料がありますか?
面接官から「次の面接に進んで」と言われた場合に限る質問です。聞きたい場合は「次の面接に進んだ場合ですが」と前置きした上で、必要な情報を得ておくのも良い方法です。
質問なし
- 質問は特にありません。
逆質問で、最も避けたい対応です。せっかく質問してくれているのに、何も聞かないのは失礼で尊大な印象を与えてしまいます。
質問がない場合は、「これまでの説明で大切なことは理解できました。ありがとうございます。お話を伺い、あらためて入社したいという気持ちが強くなりました。」と感謝と意欲を伝えましょう。
逆質問で失敗しないための3つの注意点
さまざまな質問例を紹介してきましたが、これをこのまま使うのではなく、それぞれの状況に合わせた質問にカスタマイズしていくことも大切です。
あなたの状況に合う質問を考える時に役立つポイントを、3つにまとめました。
注意点1.具体的な質問をする
質問は、できるだけ具体的な聞き方にするよう、心がけましょう。質問の意図が伝わり面接官も答えやすくなるので、話が広がります。
おすすめ質問例で紹介したように、モデルケースや具体的な事例を聞く方法が有効です。
注意点2. 面接官の立場に合わせた質問をする
質問内容は、面接官の立場に合わせて使い分けましょう。
例えば、下調べを元にした事業展開についての質問なら、社長など経営者層にのみ響く質問です。人事や現場の担当者では答えられないこともあり、あまり有効ではありません。
注意点3. 面接官の返答から話を広げられる内容を選ぶ
面接官の返答に対し、「わかりました」「そうですか」と一言で終わる対応は避けましょう。面接官からすると、「これを聞いてどうするつもりだったんだろう」と思ってしまいます。
「そうですか、実は前職でも・・・」など経験を踏まえて話を広げられると、コミュニケーション能力も評価され良い印象で締めくくることができます。
まとめ:逆質問は自己アピールのチャンス!好印象で締めくくろう
逆質問は、面接官に良い印象を持ってもらい、あなたの不安を解消し応募企業との相性を見極められるチャンスです。
うまく活用するのに大切なのは、面接官の立場や状況に応じた質問例を用意しておく事前準備です。
入念な企業研究や場の雰囲気を踏まえた対応力も求められますが、次のポイントを押さえておけば、好印象を残せる質問を用意できるはずです。
記事のポイントまとめ!
- 逆質問は、自己アピールの良いチャンス
- 逆質問の意図は、意欲や興味を見極め、不安を解消すること
- 具体例や背景を問う聞き方がおすすめ
- 面接官の立場に合わせて、質問を変えよう
- 待遇に関する質問は避けた方が無難
- 質問はありません、はNG
- 質問がなくても、感謝と意欲を伝えよう
ここで紹介した質問例をもとに、あなたの状況に応じた逆質問をチョイスしてみてくださいね!